ガラスはプラスチックに比べ食材の酸化・劣化のスピードを遅くすることができるうえ、匂いもつきにくい保存に優れた素材です。
また、びんの色には、内容物が光の影響を受けて劣化するのを防ぐ役割があります。
例えばビールは直射日光が当たると、匂いが変化してしまうことがあります。
清酒(日本酒)であれば、日に当たると変色することも…。

ビールや栄養ドリンクによく使用されている茶(アンバー)びんは、約400nmまでの波長、いわゆる紫外線をほぼ遮光することができます。
実は黒よりも茶の方が、紫外線をカットするんですよ!
紫外線の吸収率が高い順に並べると「透明→青色→緑色→茶色 」となります。
一般的に着色や変臭が起こってしまう光の波長は250~500nmのため、酒類びんや栄養ドリンクびんにはその波長域をほぼ遮光できる、「茶・緑」がよく使用されているんですね。

ただし、近年は青瓶・無色透明瓶など中身の可視性に優れ、残量が見やすい瓶を支持する方も多く、色も多様となっているので、保存する際に日が当たらないようにするなどの対策が大切です