ガラスびん工場見学に行ってきました。

原料は、リサイクルされたびん「カレット」と自然原料「ケイ砂・石灰石」にてびんが作られます。

茶びんに関しては、ほぼ100%カレット使用にて制作されており、100%リサイクル瓶となっております。透明びんは、カレット量が多いと色が出てしまうのですが、それでも60~70%カレット使用されています。ガラスびんのリサイクルは優秀ですね

ゴミ事情だけでなく、自然原料はカレットよりも燃焼させるために必要なエネルギーが多いため、カレットの使用は環境的にも優秀

びんを制作するための窯(溶解炉)内の温度は約1500度!一度火を止めてしまうと、再度着火する(加熱する)事は大変なため、補修まで1年365日24時間火を消すことなく稼働しています。管理するのもとても大変ですね。

高熱で温められたガラスが簡単に成形されていく様子を見ていると、不思議な気持ちになります。冷却後はあんなに硬いガラスが、柔らかいというのが…

ただ、出来上がった瞬間のほんのり赤く光るガラスびんはとても綺麗でした。

形成されたびんは冷却エリアを抜けた後、コーティング剤が散布されます。
コーティング剤を散布すると、びんが互いにこすれても傷がつきにくくなるそうです。コーティング剤散布前と後のびんで試してみると、違いが大きく感じられました。散布前のびんはこすり合わせても滑らないのに対し、散布後はつるつると滑るようになっています。

最後にびんは機械検査と目視検査をクリアしたのちに箱詰めされていきますが、手動での箱詰め、機械でゴム部分に吸盤のように吸い上げて詰める方式とがありました。

人の目・手と機械、両方の利点を使っていく事が未来の仕事の仕方なのだと感じました。